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知林ヶ島Q&A

知林ヶ島は、錦江湾に浮かぶ美しい無人島。
平成13年11月に、環境省が認定する「かおり風景100選」にも選ばれた貴重な島です。
全国・全世界でも珍しい陸繋砂州(りくけいさす)で結ばれ、薩摩半島と陸続きになり、歩いて渡ることができる神秘的な知林ヶ島のいろいろな疑問点についてお答えいたします。

Q1.知林ヶ島の砂州(砂の道)はどうして出現するのですか?
知林ヶ島は、鹿児島湾(錦江湾)の入口に位置しており、東シナ海から鹿児島湾内に侵入してくる温暖な黒潮の流れと、鹿児島湾内を流れて東シナ海に向かうやや冷たい流れのちょうどぶつかりあい、砂れきが海流の境目に堆積することで、知林ヶ島と田良岬の間に、砂州が形成されるものと考えられています。
この砂州は、とてもデリケートなものであり、ひとたび台風などの荒天に遭遇すると、洗い流されてしまい、しばらくの間出現しなくなることもあります。しかし、しばらく経過すると、もとどおりに砂が戻ってきて、砂州が出現し、また島に歩いて渡ることができるようになります。
Q2 知林ヶ島には、いつ行けば渡れるのですか?
一言で言うと、3月から10月にかけての大潮~中潮の干潮時を挟んで、概ねその前後30分~2時間程度にわたって砂州が出現し、島に歩いて渡ることができるようになります。(出現する時間帯は、日によって異なります)
ただし、3月はまだ波が荒く、6月は梅雨の時期であり、7月を過ぎると気温も高く、さらに砂州にとっては天敵の台風シーズンが到来します。したがって、渡るのに最適なのは、気候が比較的穏やかである4~5月にかけてが最適ということが言えます。
具体的に、いつ、何時ごろに砂州が出現するのかにつきましては、「知林ヶ島の砂州情報」コーナーをご覧ください。この砂州情報に掲載されている時間帯は、あくまでも予想にすぎませんが、知林ヶ島に渡ってみたいと強く願う方々にとって、旅行計画をたてる時などの参考になれば幸いです。
Q3 知林ヶ島には、どんな楽しみがあるのですか?
知林ヶ島は手つかずの自然がそのまま残され、磯遊びや自然観察、貝掘り・魚釣りはもとより、砂州がつながっているときには極めて波が静かであることから、カヌーやシーカヤック、スキューバダイビングなどのマリンスポーツに親しむ場としても最適です。
ただし、砂州がつながっていないときには、海流が非常に早く、砂州の両側も深いので、島に渡ろうとしたり、泳いだりするのは絶対にやめましょう。
知林ヶ島の周りには、コンクリートで固められた構造物は全く見あたりません。自然のままの海岸がそのまま残されており、その周りをすみかにしている海の生き物がたくさんいます。島の北部から東南部にかけては、珊瑚礁も発達しています。潮だまりには、魚の子どもたちがゆうゆうと泳いでいます。また、海岸沿いは、アサリや、スガイ(ミナ)、アマオブネガイ、イシダタミ、ヒメクボガイをはじめとする貝類や、ムラサキウニなどの宝庫となっております。マメタワラやヒジキ、ワカメなどの海藻類も豊富です。さらに、タコも見かけます。初心者向けのフィッシングとしては、シロギスはもとより、アラ カブというちょっとグロテスクだけど、とてもおいしい魚が釣れます。
でも取りすぎや、いじめてはいけません。動物も、植物も、この小さな島で一生懸命生きています。優しい気持ちで、自然界の生き物たちと接してあげましょう。
Q4 知林ヶ島には、どんな動植物が育っているのですか?
指宿市では、平成12年度に、鹿児島大学と共同で生態系調査を実施し、平成13年3月に調査結果報告書を発行させていただいたところです。
その結果、植物210種、海産底生生物218種、昆虫294種、真正クモ類15種、陸産貝類15種、鳥類17種、両生類・は虫類・ほ乳類14種の合計783種の動植物の生息・分布が確認又は推測されています。
特筆すべきものとして、ナンゴクカモメヅルやヒゲスゲ、グンバイヒルガオなどの植物や、ナガオカンムリやオミナエシフサゴカイなどの 海産底生生物、タイコウチやシロヘリハンミョウなどの昆虫などが挙げられています。特にトウワタ科のナンゴクカモメヅルについては、環境省のレッドデータブックの絶滅危惧種類に分類されている希少種になっています。
このほか、船着き場から灯台にかけての里道沿いには、ドクダミ、ノジギク、ノアザミ、ノジスミレ、ツワブキ、フデリンドウなどの、南 九州を特色づける野草や草花が四季を通じて咲き乱れます。特に、秋口から咲くツワブキの花に、南方系の蝶であるアサギマダラが、ゆったりと蜜を吸いに訪れる姿が可憐です。
Q5 知林ヶ島は、なぜ「ちりんがしま」というのですか?
知林ヶ島の読み方については「ちりんがしま」と読む人もいれば「ちりんがじま」と読む人もいます。どちらも正しいと、市では考えています。
なぜ「ちりんがしま」又は「ちりんがじま」と呼ばれるのかについては諸説ありますが、指宿市の歴史や文化等を記した図書である「指宿市誌(いぶすきしし)」には、次のように記述されています。
これによると、「昔は、立派なマツの木が島にたくさん生えていました。そして、船に乗って旅をしたり漁業をしたりする人々は、マツの木が風でこすれ合う音を頼りに,この島の付近を通ったので,知林ヶ島の名が伝えられている」と書いてあります。
そのため、「林を知る」から「知林ヶ島」という名前がついたのではと考えられます。
また、古くは、松かさ(松ぼっくり)のことを「ちちり」「ちちりん」とよんでいたので、ここからきている可能性もあります。
Q6 知林ヶ島は恋愛成就の島だというのは本当ですか?
知林ヶ島は、島と薩摩半島を結ぶ砂州が、「架け橋」や「縁」、「人と人とのきずな」などに例えられていることから、別名「契りの島」「縁結びの島」ともいわれ、ご夫婦やカップル、家族連れなどで島に渡ることができた人々には、その後の幸せが約束されるとい う専らの評判になっています。
TBSテレビの「青い鳥」(1997年10月~12月放映)でも、知林ヶ島の神秘性については一躍有名になったわけですが、錦江湾内で定期的に自然保護活動を行っている「指宿地区パークボランティアの会」のみなさんが作成した「錦江湾イルカマップ」においても、イルカくんが、「大潮の日に2人で砂の道を渡り、愛の鈴をチリンと鳴らせば、2人の恋は実ると言われているんだ」と紹介してくれています。
さらに、指宿青年会議所の皆さんの主催による「知林ヶ島に愛はあるか!」というお見合いイベントも過去に4回開催され、数多くのカップルが誕生しています。
また、平成22年3月には、南展望台に真ちゅう製の鐘「Chirin's BELL」がお目見えしました。
みなさんも知林ヶ島に自分の足で歩いて渡り、砂州をバージンロードに見たてて、潮風のメロディに耳を澄ませ、チャペルの鐘のようにChirin's BELLを鳴らすなど、想像力をふくらませ、お互いのきずなを深めてみませんか。
Q7 知林ヶ島は、これからどうなっていくのですか?
指宿市は、「知林ヶ島は、市民・県民・全国民の共有財産である」という認識のもとに、平成11年8月に、東京の民間会社の申し出を受けて、知林ヶ島を取得しました。
これと並行して、市民及び指宿市に故郷を有する方々に、知林ヶ島の今後の利活用について、アンケート調査を実施いたしました。その結果、大部分の方々が、現在の自然を生かした利活用を望んでいる傾向がうかがえたところです。
そして、平成12年4月からは、自然を生かしたどのような利活用が可能であるか探るとともに、どのような動植物が生息・分布しているか調査することを目的に、鹿児島大学と共同で「知林ヶ島及びその周辺地域にかかわる総合的生態系調査」を1年間にわたって実施しました。
これらのことを踏まえて、平成13年11月に「知林ヶ島周辺地域利活用検討委員会」を発足し、商工・観光・環境・漁業・ボランティア・地域づくり等に携わる市民の方々から12名を委員として委嘱するとともに、環境省や鹿児島県、(財)休暇村協会から8名のオブザーバーを招き、以後6 回にわたり委員会を開催しました。
そして、平成14年5月に利活用計画案として「知林ヶ島及びその周辺地域にかかわる保護と利活用の基本方向について」をとりまとめました。
その中で、知林ヶ島につきましては、「自然と人とが共生するいやしの島」を基本コンセプトに、全国・全世界でも珍しい砂州を一番大事にしながら、南九州の自然に定着した樹木等の植栽を図るとともに、島の名前の由来となったクロマツの復活について提案しています。その他、必要とされる施設として、桟橋や砂州からの島内への進入路、磯辺の通路、自然探勝路、テント設営広場やビジターセンター(水、トイレ、電気を含む)、展望台等の整備等を掲げています。この内、島内を一周できる遊歩道や2ヵ所の展望台、休憩所等が、平成21年3月に環境省により整備されました。
また、平成20年10月には、関係行政機関および市内の商工団体・観光団体・漁業団体・NPO等 の関係団体の代表者、ならびに学識経験者など17名の委員からなる「知林ヶ島管理運営協議会」が発足しました。この中で、知林ヶ島をかけがえのない財産として保護並びに活用していただくための「知林ヶ島憲章」が制定されました。今後さらに緊急時の対策、自然保護、砂州の保全、普及啓発、市民参画を図るため の方策等についても検討していきます。
市としては、利活用計画案をもとに管理運営協議会において検討を重ねるとともに、環境省や鹿児島県などの関係機関と連携しながら、自然環境に配慮した公園事業の導入を推進し、錦江湾の真珠として世界に輝く知林ヶ島づくりを進めていきたいと考えています。
Q8 知林ヶ島には、許可がなくても、誰でも訪問できるのですか?
知林ヶ島に渡っていただくにあたり、特に許可は求めていませんが、渡っていただく際には、「知林ヶ島の砂州情報」や、注意事項をよく読んでいただき、自然が相手ですので、あえて厳しい言い方で誠に申し訳ありませんが、自己責任のもとに、事前の準備や、情報収集をしっかり済ませてから渡ってくださるようよろしくお願いいたします。
また、万が一、島から帰ることができなくなった場合は、携帯電話等で指宿漁協(0993-22-2236)か海上タクシー(090-5739-1552)に連絡してください。有償で迎えに来てくれます。なお、天候の悪化など非常事態が発生した際は、下記緊急連絡先に救助を求めてください。

■ 緊急連絡先
・119(災害救急情報センター)
・118(海上保安庁)
・110(警察の通信指令センター)
・0993-22-5111(指宿市消防本部)
Q9 知林ヶ島の内部に入ることはできないのですか?
平成21年3月に、環境省により砂浜から島内へ登る階段を設置していただきました。また、約2.5kmにわたる遊歩道や2ヵ所の展望台,休憩所等が整備されましたので、島内の散策や森林浴等を楽しむことができるようになりました。
ただし、島内を一周するには2時間ほど要しますので、くれぐれも砂州の消失予定時刻までにはお戻りくださるよう気をつけていただきたいと思います。なお、知林ヶ島の砂浜には知林ヶ島ガイドがおりますので、ガイドの言う注意事項をよく聞いて、守っていただきたいと思います。
Q10 知林ヶ島にキャンプを張りたいんですが?
知林ヶ島には、水も電気もトイレもありません。そのため、よほど事前準備をしっかりした方々でないと、知林ヶ島でのキャンプは難しいのではないかと考えております。
このため、本市では、現在のところ、昼間のうちに知林ヶ島に砂州を歩いて渡り島内を散策していただいてから、砂州が出現している内に帰ってきていただき、対岸の「指宿エコキャンプ場」で宿泊していただくことをおすすめしています。
これでも十分、知林ヶ島でのいやし体験を満喫することはできますので、「指宿エコキャンプ場」の詳細につきましては、休暇村指宿0993-22-3211までお問い合わせください。
Q11 知林ヶ島にはどうやって行ったらいいのでしょうか?
鹿児島市から車で約1時間、JR指宿駅からタクシーで約15分、又はJR指宿駅から鹿児島交通バス池田湖~エコキャンプ場線で約10分、「エコキャンプ場」で下車し、いったん休暇村指宿別館の駐車場まで行っていただきます。
休暇村指宿別館の駐車場からは徒歩になります。駐車場から東に向かって田良岬までおよそ700m、田良岬から知林ヶ島までの砂州の長さが約800m(したがって歩く距離は片道およそ1.5km)で、前者におよそ15分、後者におよそ20分(合計35分程度)の時間がかかります。

お問い合わせ先

指宿市役所産業振興部観光課
〒891-0497 鹿児島県指宿市十町2424番地
TEL 0993-22-2111
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